何もかも捨てて旅立ってしまいたいほどゆううつになる部活ママ。
部活が大変なのは子どもだけじゃない、親も同じです。
でも「めんどくさい」、「もう嫌だ」と思う気持ちは、普段から子どものことを考え、寄り添っているからこそ湧いてくる感情。だからあなたは十分にお子さんの部活を支えているんです。
私も当時は「部活ママってめんどくさい、アホらしい…」と思う瞬間が、一日に10回くらいはありました。正直ちょっと病んでました(笑)テレビでそのスポーツの試合が映るだけで「ゲッ!」という気持ちになることも。
でも99%イヤでも残りの1%くらいは良かったと思うこともありました。部活ママのめんどくさいポイントを整理しつつ、めんどくさい中でもやってよかったポイントも紹介します。
部活ママがめんどくさいのは基本NOは許されないから
- 週末の練習試合、送迎お願いします
- 次の試合はホームゲームなので保護者集合
- 応援の練習やります
- 遠征のお知らせです
ただでさえ忙しいのに、部活ママをしているとそのさらに上をいきますよね。超やっかいなのが、「できません」、「行けません」がほぼ通用しないこと。PTA並みの拘束力で、本当にめんどくさいんです。集団スポーツなら人がそろわないとゲームにならない、仕方ない部分もあるのですが…。
それにしても、みんな本当によく協力していてびっくりします。思わず「いつ仕事してるの?」って聞きたくなるくらい。
私なんて「あぁ、また貴重な休日が部活でつぶれるのね、そろそろ美容院行きたかったのに…」なんて思いながら送迎やるわけです。
私の場合ですが、学校間が遠すぎて、子どもだけの行き帰りが難しいので、親の送迎ありきの部活運営でした。
- 日常的な連絡も保護者経由
- ホームゲームでは相手チームの監督&保護者へのお茶出しやお迎え役
- 試合が終われば即解散…ではなく、子どもと一緒にプチ反省会
- 自分のチームの出番に関係ないゲーム観戦(勉強のため)
だんだん「私が部活してるんだっけ?」と錯覚するほど、まさに部活ママそのもの。入ってみて初めて分かるめんどくさい業務の数々は、まるで会社のよう。
子ども優先でいつまでも自分は二の次になる

子どもが部活に打ち込むようになって、「ああこれでやっと手が離れて自由になれる!」とワクワクしていたのに、実際はまだまだ親が出ていかないと回らないことばかり。
私の子どもの頃は、親がここまで関わっていた記憶なんてなかったので、余計に違和感を覚えます。
そんなんだから、一日中練習試合に付きあった日なんて、もう終わった頃にはぐったり。夏場は特にキツくて、汗をかいてお風呂に入りたい気持ちはあるのに、疲れすぎておっくうになるほどでした。
「お風呂入るの疲れる」と言うおじいちゃんおばあちゃんの気持ちがものすごく分かります。でも入らないと夏場なんて大変なことになるんだけどね。
で、せめてシャワーを浴びようと、ふとお風呂場の鏡を見るじゃないですか。
鏡に映りこむ顔があまりにもお疲れな老け顔でショックを受けるんです。しかも生え際の白髪ものびてきて割と目立つじゃん、ってことにも気づいてWでショック。部活ママの苦労が思ったより表に出てた(笑)
ちなみに一番しんどい時期の白髪対策は、ルプルプエッセンスでしのいでいました。
短時間で白髪ケアできるのと、圧倒的に色づきがよかったからです。しんどくてもお構いなしに生えてくるのが白髪。こっちの気も知らないでさ。
もうとにかくお風呂場に長くいたくなくて。上がったらすぐに横になりたい一心で使ってました。
部活ママがめんどくさいのは比較されやすいから
部活ママやってると、お母さんの頑張りも見られてます。部活を頑張っているのは子どもなのに、知らないうちに母親自身までジャッジされているような気持ちになります。これがストレス。
とくに集団スポーツだと上手い子とそうでもない子が同時プレイするので、どうしても能力の差が目立ってしまいます。比較の目にさらされやすいんですね。
勉強は個人プレーだから他人に迷惑はかからないけど(できないのは自分の責任)、集団スポーツはそうはいきません。

普段はごく普通のママさんも、部活が絡むと急にややこしくなったりするから恐ろしい。
「応援の声が小さいんじゃない?」、「送迎や手伝いに熱心じゃないのでは?」そんな小さなことまで、子どもの頑張りとセットで評価されているように思えて、めんどくさいなと感じる瞬間が多々ありました。
「じゃない側」の部活ママは徹底的に黒子になるしかない
部活内で上手じゃない子どもと立ち回りのヘタな親。そんな立場だと、正直肩身が狭いんですよね。私もまさに当事者でした。

最初のうちは「私よくわかってないので、いろいろ教えてください~」というスタンスでも乗り切れるんですが、学習能力と応用力が備わってないと、長くは通用しません。
女性はそういうのを察知する感覚が鋭いから、いずれ考えなしはバレます。
言っていることよりやっていることがその人の本質って誰かが言ってたような?本当にそれだなと。
だからこそ、気が利くタイプじゃなくても、できることを小さく拾っていくしかない。
- お茶出し
- 会場設営(案内や駐車場誘導など)
- カメラ撮影係(オススメ。あまり人としゃべらなくても成立するので)
でしゃばらず、手を動かす。基本は存在感を消しつつ、必要な場面ではサッと出てくる感じです。
試合後のプチ反省会も、私はいつも人より一歩後ろに下がって静かに参加です。目立つことはできないけど、何かする時はいる。そんな影の部員みたいなポジションでやり過ごしていました。
一人反省会もほどほどに。めんどくさいに拍車がかかります。
- あそこの対応がダメだったかも…
- 応援の声が小さかったかな
- 〇〇じゃなくて△△って言えばよかったかな
なんて一人反省会していたら、気持ちもどんどん沈んでしまいます。言ったことやったことは取り消せないんだから、必要以上の自分へのダメ出しはストップしましょう。
なにも大勢の保護者をまとめあげるとか、的確な指示を出すとか、そんなレベルじゃないと頑張ったに数えられないと思う必要はありません。

早起きして送迎しただけでも、もう2つも子どものために頑張っているんです。ポイントを押さえて、やれる範囲でやっておけば十分ですよ。
それに部活ママは気が強い方が多いので、気を遣いすぎて疲れてしまうのも当然です。
まずは今日頑張って手伝った自分を認めましょう。
ほめられる実感が欲しいなら、身近な家族にでも「頑張ったね!」となかば強制的に言ってもらうのも手です(笑)認められるって幸せ。
部活ママはめんどくさい。でも子どもの成長は明らかに見て取れる。
勉強一筋では絶対見られない側面が見れる
じゃあのこりの1%、よかった部分いってみましょう。
部活ママの楽しみってないのかというと、そうでもなくて。私の場合、子どもの普段見られない側面を見れたことが一番の収穫でした。
部活内には感情的になりやすい子や、つかみどころがない子、おとなしい子など、いろんなタイプの子がいます。みんなそのスポーツをやりたいという理由で集まった子ばかりです。
ただの友達なら、気が合うだけでいい。でも部活はそうではありません。先輩・後輩がいて、いろんな考え方ややり方の違いから、衝突する時もあります。
何度かグループ内が険悪になりそうな時、わが子は間を取り持つ役割をしていました。
でもわが子の場合、決して最初からそれができたわけではありません。
- 本能的に何かヤバいと感じ取ったのか?
- 自分ができることを模索した結果、そういう立ち位置になったのか?
- はたまたただの偶然か?
謎ですが、人の間に立つようになっていきました。
集団の中で陰ながら人を支えるのも大事な役割。大人なら誰もが分かっているけど、それがちゃんとできているかと聞かれると、私は自信を持ってYesと言えません。
積極的にみんなを引っ張るタイプでないなら、1対1で話をして関係性を築く役割に行きつくのは自然な流れかなとは思います。グループの潤滑剤的な(ものは言いよう!)。気づけば子どもがやってるもんだから、親の私、ちょっと見なおしています。
てっきり人に流されるタイプだと思っていましたが、見くびっていたようです。私の場合に限らず、子どもって親が思ってるスピード以上に、大人になっていきます。
早い時期からいろんな考え方の中でもまれるのは、いい経験でした。そうでもしなきゃ受け身タイプは成長しないですから。その代わり親はやきもきしますが。
もちろん基本的な礼儀や体力も身についてよかったと思います。それ以上に、集団のなかで役割をもって楽しんでいるわが子を見れたことはプライスレスでした。
他の保護者さんの評価も興味深かったりする
自分の子どもって、自分の目で見た印象と、他の部活ママの評価は意外と違うものです。
わが子は私の目から見ると、基本的に他人にあまり興味がなく、口数も少ないおとなしい子だと思っていました。
でも他の部活ママからすればわが子は、「話を振ると、結構しゃべってくれるよね。」とか、「意外に頑固な部分があるよね。」とか。え、そうなの!?って親の私が気づかないようなことを教えてくれます。
普段は子どもの評価を他人から聞く機会は少ないですよね。あっても先生くらいだし。
だから部活ママの意見は新鮮で、時に衝撃で、とても参考になります。
…1%と言いながら、結構しゃべっちゃった。部活ママのメリットは5%くらいにしときましょうか。
まとめ
部活ママは基本めんどくさいことだらけ。それは前提だし、避けられません。ガッカリですね。
でも部活ママのつながりはずっとは続きません。
幼稚園時代の顔見知り程度のママ友と全員、今でも付き合いが続いているかといえばそうでもないように、部活のつながりも同じです。だから同じ部活をしている間だけの辛抱です。
スポーツという共通の場だけでつながっている縁なので、深く考えすぎることじゃない…と分かっていても悩むのが部活ママ。闇が深いよね。

今は心を無にして耐えるあなたに、部活ママお疲れ様ですと声をかけさせていただきます。
部活には楽しくやりたいタイプ(エンジョイ勢)と勝ちにどん欲なタイプ(ガチ勢)が混在することがほとんど。部員全員がエンジョイ勢って珍しいし(部として存続しにくい)、ガチ勢だけっていうのもおそらく数人は無理してると私は見てます。
よくエンジョイ勢のゆるさに、ガチ勢がピリピリしている姿は容易に想像できますよね。子どもでもそうなんだから、親はなおさら合わないのはそりゃ当然!全員が同じ熱量で、同じ方向を見ていることってレアですから。
部活ママのおかげで、一時期子どもがやってるスポーツがイヤになる時もありましたし、その一方で運動が得意でないのに頑張って点を取る姿に、思わずスポーツっていいなと胸が熱くなる瞬間もあったのも事実。
なにかと心を揺さぶられることの多い部活ママですが、悪いことばかりでもありませんとはお伝えします。
でも同じことをもう一度やってと言われたら、二度とごめん!ですが(笑)