私はジアミンアレルギーになる前に、白髪染めから白髪染めトリートメントに移行しました。
白髪染めは30年近く使い続けてきましたが、今はよくても今後アレルギーになる可能性もゼロではないからです。
今ではアレルギーになる前に決断できてよかったと思っています。
30年近く白髪染めヘビーユーザー(末期は月に2回はやってた)の私が感じた、習慣化のリスクについてつづっています。
ジアミンアレルギーは誰でもなるわけではありません。
ただ市販の白髪染めをし続ける以上、誰でもリスクについて準備はすべきです。
市販の白髪染めを使い続けるデメリット
市販の白髪染めをやめてから、メリットよりデメリットの方が大きいなと改めて思います。
私が実際に直面した主なデメリットがこちら。
アレルギー発症の可能性
市販の白髪染めには大抵、ジアミンという成分が含まれています。
このジアミンは髪の内部に浸透して、しっかりと色をつける役割があります。
そのため1回使うだけでも「しっかり染まった」と実感できることが多いです。
ただしジアミンは頭皮に付着すると、ごくまれにアレルギー反応を引き起こす場合があります。
私はかゆみや湿疹などの経験はありません。
ただ今まで何ともなかったのに、突然染みるような刺激臭に耐えられなかったときが何度かありました。
目に見える症状がなくても違和感があったら考えどき
参照:政府広報オンライン
髪色のコントロールが難しい
市販の白髪染めを使っていると、「思っていた色と違う」「全体が暗くなりすぎた」と感じたことはありませんか。
白髪を目立たなくするには、暗めの髪色のほうがカバーしやすい傾向があります。
明るい髪色だと日にちが経つにつれて色が浮き、いわゆる“キラキラ白髪”が目立ちやすくなることも。
その点暗い色は白髪部分にしっかり色が入るので、自然な黒髪との色の差が出にくく安定した仕上がりになります。
ただ長年暗めの色で白髪を染め続けていると、「明るい髪色に変えてみたい」と思ったときに、すぐに希望の色に変えるのが難しいです。
セルフで白髪染めしつつ髪色の変化を叶えるには、長期的な視点で考える必要が出てきます。
髪質変化の問題
市販の白髪染めは、素人でも1回でしっかり染まるように作られています。
そのため強めの薬剤が含まれていることが一般的です。
特に「アルカリ剤」という成分が、髪質に大きな影響を与えることが知られています。
髪は主にタンパク質でできていますが、このアルカリ剤はそのタンパク質を変性させる性質があります。
一度傷んでしまった髪を元の健康な状態に戻すのは、とても難しいのです。
「染めっぱなしで髪をきれいに保つ」というのは、よほど髪が丈夫な人でない限り難しいのが現実です。
市販の白髪染めが習慣化したら
市販の白髪染めを使い続けている方は多いですよね。
かつての私もそうでした。
手軽さやコストの面で便利だから、いつの間にか毎月のルーチンになってしまうんです。
でも実はその「いつもの白髪ケア」が地毛を痛めつける原因になっていることも。
とはいえ簡単にやめるのも難しいのが現実です。
リスクを軽視しがちになる
市販の白髪染めの最大のメリットは、安く手軽に自宅で染められること。
美容院に行く時間やお金を節約できるのは、子どもがいて仕事もしている女性にとっては重要視したいポイントですよね。
私も子どもが赤ちゃんのころは、白髪を染めるのが本当に大変で。
白髪が目立ってくると、ミルクをあげてから次のミルクの時間までに間に合うよう急いで染めるスタイルでした。
なので当時は手軽に使える泡タイプの白髪染めを愛用。
泡タイプってシャンプーのようにガーっともみ込んで放置するだけで染まったので、とても便利でした。
でも泡タイプの白髪染めを使っていたころの髪は特にパサつきやすく、色が早く落ちてしまうこともしばしば。
それでも白髪をカバーすることが最優先という気持ちから、つい使い続けてしまってたんです。
こんなふうに手軽さに頼りすぎると、髪や頭皮に与えるダメージを軽く見てしまうことがあります。
習慣ってよくも悪くも頑固だったりする
セルフで染めるのが習慣になっていると、ダメージが積み重なっても基本なす術がありません。
私自身セルフで白髪染めを続ける理由のひとつが、美容院での定期的なケアが経済的に厳しかったから。
セルフで染める方が安く済むし、素人でもそれなりにカバーできちゃうのでそれで満足してしまうんですよね。
習慣化すると「今さら変える必要がない」「これで十分」と思い込んでしまいがちです。
でも実際はその便利さに依存しているんです。
以前の私も「白髪がカバーできるなら別にこれでいいじゃん」と思っていました。
髪を痛めつけていることを知りつつも、それでも白髪をしっかりカバーすることが止められなくなってしまったからです。
あなたもよくない循環にハマっていませんか?
白髪染めできなくなったらどうするか考えたことはありますか?
アレルギーは突然やってきてあなたの当たり前を奪っていきます。
習慣化したものは急に変えるのが難しいです。
普段白髪染めをしている人は、白髪が目立つのが嫌だからこそ染めているわけで、そんな人がすんなりと白髪染めをやめられるものなのでしょうか?
だからこそアレルギーがないうちに白髪染め以外の選択肢を用意しておきたいですね。
準備をしておけば、いざというときに慌てずにすみます。
当たり前ができなくなる焦り
日常で欠かせないものが突然そうじゃなくなったとき、人はストレスを感じるものです。
当事者にとっては切実な問題になります。
私は若いころ片方だけ一重まぶたなのが嫌で、折り込み式アイプチを使っていました。
しかしある日突然片目が赤く腫れてしまい、使えなくなったことがあります。
当時そのアイプチは私にとってなくてはならない必需品で、使えなくなったときは本当に焦りました。
片方一重まぶたの自分に自信を持てなかったので、どうしようと悩んでいたんです。
結局、加齢で二重になったため問題は解消しましたが、その間は写真に写ることを極端に避けたり、変に目を見開くクセがついたりしていました。
やはり普段当たり前にできていたことが突然できなくなると、その精神的影響は予想以上に大きいです。
「コップの水」があふれても大丈夫なようにする
アレルギー反応はよく「コップに入れた水」に例えられます。
コップの大きさは人それぞれで、どこまで水がたまるかは分かりませんし、あなたのコップの水がいつあふれるか、誰にも予測はできません。
コップの水があふれたときに、それに代わる選択肢がないと後で困ることになります。
知識として知っているのではなく、実際に準備しておくレベルがいいですよ
あなたはコップの水があふれたときに、気持ちをすぐ切り替えることができそうですか?
習慣化が長ければ長いほど変化への戸惑いは大きいです。
白髪染めが使えなくなったら、すぐに他の方法に順応できる人ばかりではないはずです。
私も白髪染め依存から抜け出そうと、心に余裕があるうちに白髪染めトリートメントにトライしました。
仕上がりに納得できるまで少し時間がかかりましたが、今では白髪染めトリートメントもアリだなと思えるようになりました。
自分の「手札」を増やそう
白髪ケアの選択肢が増えた今、白髪をカバーしつつ頭皮に負担をかけない方法が気軽に選べる時代になりました。
以前は「白髪をカバーするなら白髪染めがベスト」という考え方が主流でしたが、今では必ずしも白髪染めだけが唯一の方法ではなくなってきています。
今現在健康に問題がなくても、他の解決方法を用意しているという頑張りがあなたの精神的な支えになります。
「私には白髪染め以外にこれもあるから大丈夫」という気持ちが余裕につながるはずです。
自分の手札が多いと、これからの人生何かとおトクですよ。