CMでも雑誌でもおしゃれなヘアカラー情報がたくさんあふれている今。白髪が気になってきたら、カラーから白髪染めをするという流れがあります。
白髪染めをしていると、「これいつまで続けるんだろ?」と考えたことはありませんか?私は子どもの頃から30年ほど市販の白髪染めユーザーだったのですが、そう思っていました。
染めなきゃ手に負えないレベルの白髪量でしたが、アラフォーになって白髪染めをやめたんです。かわりに白髪染めトリートメントを使っています。
結局染めてるじゃん、って話ですが同じようで違うんです。思ったよりも気分的な変化が大きかった。
今何となく白髪染め使っている方に読んで欲しい内容です。
- 白髪染めを使い続けるデメリットは思った以上に大きい
- 白髪染め以外の方法を準備しておいた方がいい
白髪染めを使い続けるデメリットからやめどきを考える
アレルギー発症の可能性
市販の白髪染めにはたいてい、ジアミンという成分が含まれています。
このジアミンは髪の内部に浸透して、しっかりと色をつける役割があります。そのため1回使うだけでも「しっかり染まった」と実感しやすいのです。
ただしジアミンは頭皮に付着すると、ごくまれにアレルギー反応を引き起こす場合があります。
- 赤みやかゆみ
- 湿疹
- 腫れ
- ヒリヒリ感
私は幸いかゆみや湿疹などの経験はありませんが、今まで何ともなかったのに、突然染みるような刺激臭に耐えられなかったときが何度かありました。

目に見える症状がなくても違和感があったら考えどきだね。
参照:政府広報オンライン
髪色のコントロールが難しい
白髪染めを使っていると、「思っていた色と違う」「全体が暗くなりすぎた」と感じたことはありませんか。
白髪を目立たなくするには、暗めの髪色のほうがカバーしやすいです。明るい髪色だと日にちが経つにつれて色が浮き、いわゆる“キラキラ白髪”が目立ちやすくなることも。
その点暗い色は白髪部分にしっかり色が入るので、自然な黒髪との色の差が出にくく安定した仕上がりになります。
暗めの色で白髪を染め続けていると、「明るい髪色に変えてみたい」と思ったときに、すぐに希望の色に変えるのが難しいです。やはり白髪染めは白髪を染めるということに特化しているので、希望通りの色になりにくいのは致し方ありません。
1回で希望のカラーに変われることはなく、長期的な視点で考える必要が出てきます。
髪質変化の問題
市販の白髪染めは素人でも1回でしっかり染まるように作られているため、強めの薬剤が含まれていることが一般的です。
特にアルカリ剤という成分は、髪に色を入れるのに絶大な効果がありますが、髪質に大きな影響を与えることが知られています。
一度傷んでしまった髪を元の健康な状態に戻すのはまず不可能と考えてください。
染めっぱなしで髪をきれいに保つというのは、よほど髪が丈夫な人でない限り難しいのが現実です。
白髪染めが習慣化するとやめどきが分からなくなる
白髪染めも昔に比べて種類も増えて、ヘアケア成分もプラスされ性能もかなりよくなりました。セルフで使っている方も多いんじゃないでしょうか。
かつての私もそうでした。セルフだと手軽さやコスト面で便利だから、いつの間にか毎月のルーチンになるのは必然でしたね。
でもそのいつもの白髪ケアが地毛を痛めつける原因になっていることもあります。
リスクを軽視しがちになる
白髪染めの最大のメリットは、白髪をしっかり染められること。
私も子どもが赤ちゃんのころは、白髪を染めるのが本当に大変で。
白髪が目立ってくると、ミルクをあげてから次のミルクの時間までに間に合うよう急いで染めるスタイルでした。なので当時は手軽に使える泡タイプの白髪染めを愛用。
泡タイプってシャンプーのようにガーっともみ込んで放置するだけで染まったので、とても便利でした。
でも泡タイプの白髪染めを使っていたころの髪は特にパサつきやすく、色が早く落ちてしまうこともしばしば。
それでも白髪をカバーすることが最優先という気持ちから、つい使い続けてしまってたんです。
手軽さに頼りすぎると、髪や頭皮に与えるダメージを軽く見てしまうことがあります。
白髪を染めることに意識が行き過ぎて、他のデメリットやリスクはしょうがないじゃん、って感覚になっちゃう。

泡タイプの白髪染めはセルフ染め初心者の時期だけで使うなどして、白髪染めに慣れたら泡以外の方法に移行することをオススメします。めちゃ髪痛みますよ…。
習慣ってよくも悪くも頑固だったりする
とくにセルフで染めるのが習慣になっていると、ヘアダメージが積み重なっても基本なす術がありません。

トリートメントでケアすることはできても、根本的に傷んだ髪が生まれ変わるわけではありません。
私自身セルフで白髪染めを続けた理由のひとつが、美容院での定期的なケアが経済的に厳しかったから。
セルフで染める方が安く済むし、素人でもそれなりにカバーできちゃうのでそれで満足してしまうんですよね。
習慣化すると人って「今さら変える必要がない」「これで十分」ってなるんです。
でも実際はその便利さに知らないうちに依存しているんです。以前の私も「白髪がカバーできるなら別にこれでいいじゃん」と思っていました。
髪を痛めつけていることを知りつつも、それでも白髪をしっかりカバーすることが止められなくなってしまったからです。あなたもよくない循環にハマっていませんか?
白髪染めできなくなった後を考えたことはありますか?
アレルギーは突然やってきて日常の当たり前を奪っていきます。習慣化したものは急に変えるのが難しいです。
普段白髪染めをしている人は、白髪が目立つのが嫌だからこそ染めているわけで、そんな人がすんなりと白髪染めをやめられるものなのでしょうか?
だからこそアレルギーがないうちに白髪染め以外の選択肢を用意しておきたいですね。準備をしておけば、いざというときに慌てずにすみます。
当たり前がなくなる焦り
日常で欠かせないものが突然なくなってしまったとき、人はストレスを感じるものです。
ヘアカラーでかぶれてしまい、仕事を続けられなくなった美容師さんの話を聞いたことありませんか?ヘアカラーしてもらう側でなくてもアレルギーは身近で切実な問題なんです。
私は若いころ片方だけ一重まぶたなのが嫌で、折り込み式アイプチを使っていました。
しかしある日突然片目が赤く腫れてしまい、それ以降使えなくなったことがあります。
当時そのアイプチは私にとってなくてはならない必需品で、使えなくなったときは本当に焦りました。片方一重まぶたの自分に自信を持てなかったので、どうしようと悩んでいたんです。
結局、加齢で二重になったため問題は解消しましたが、その間はメイクでごまかそうとしたり(結局ごまかしきれてない)、変に目を見開くクセがついたり(変な顔)していました。
心の支えになるものが急に使えなくなると、思った以上に焦りが出てしまうんですね。何やっても手に付かないというか、心ここにあらずという感じ。もう見てられないです、当時の写真はとくに。
「コップの水」があふれても大丈夫なようにする
アレルギー反応はよく「コップに入れた水」に例えられます。
コップの大きさは人それぞれで、どこまで水がたまるかは分かりませんし、あなたのコップの水がいつあふれるか、誰にも予測はできません。
コップの水があふれたときに、それに代わる選択肢がないと後で困ることになります。

知識として知っているのではなく、実際に準備しておくレベルがいいですよ
あなたはコップの水があふれたときに、気持ちをすぐ切り替えることができそうですか?習慣化が長ければ長いほど変化への戸惑いは大きいです。
白髪染めが使えなくなったら、すぐに他の方法に順応できる人ばかりではないはずです。
私も白髪染め依存から抜け出すために白髪染めトリートメントにトライしました。
「ダメならいつでも白髪染めに戻ってこれる。」という気持ちの余裕があるうちにトライしたからこそ、いい結果に転がってくれたのだと思います。これがもしアレルギーがあって選択肢が限られている、仕上がりも納得いかないとなると、話は変わっていたでしょうね。
このような成功体験があったからこそ、白髪染め依存から抜け出すことができたわけです。
断っておきますが、別に白髪染めトリートメントだけが他の方法ではありません。あなたにとってのベストは他にもあるかもしれませんしね。
こうやってあーでもないこーでもないと選択肢を持ち出せるうちは幸せなんですよ。だからこそもう少し踏み込んで「転ばぬ先の杖」用意しておきましょ。
まとめ
白髪ケアの選択肢が増えた今、白髪をカバーしつつ頭皮に負担をかけない方法が気軽に選べる時代になりました。
以前は「白髪をカバーするなら白髪染めがベスト」という考え方が主流でしたが、今では必ずしも白髪染めだけが唯一の方法ではなくなってきています。
いつまでも選べる立場だと思わないほうがいい―――婚活では格言みたいになってますが、白髪染めも同じようにつきあい方を考えていくべきだと思うんです。
使いだしたらずっとこればっかりっていうのはラクだし理想ですが、やっぱりその裏に隠れたデメリットやリスクをもっとよく知っておくべきかなって。
だからこそ問います。「白髪染め、いつまで使うつもりですか?」
そんなときに「白髪染め以外にも解決方法があるから大丈夫」という気持ちがあれば安心ですよね。(災害の備蓄に近い感覚かもしれません)
自分の手札が多いと、これからの人生何かとおトクですよ。