気がつけば40代。
50代や60代よりかは若いけど、胸を張って若い!とも言えないビミョ~な年代に突入です。40代でも着実に老いはきてます。実感あり。
そこで「若さキープ頑張らなきゃ!」と鼻息荒くしていると、疲れてしまうのは目に見えています。
かといってありのままでいたら、それはもう目も当てられない状態になるのは分かっているし。
これからも老いは進んでいきます。年を取れば老いってみんな同じようなものかと思ってましたが、そんな単純なものでもないんですね。
がむしゃらに老いと戦うのが全てではない。そんなヒントをある動画からもらったので、ちょっと記事にしてみました。
老いを受け入れにくいのは、自分が今もがいているから
少しの努力では結果が見えにくくなった40代
10代、20代のころは、少し頑張るだけで目に見える成果が返ってきた気がします。
- 試験前に詰め込み学習してもそれなりに点数が取れた
- スキンケアを頑張れば、肌がすぐに応えてくれる
- 食べすぎたら数日食事量を調整すればすぐ体が軽くなる
40代に入ってからはなかなか同じようにはいかなくなりました。
鏡に映る自分と、ふとした瞬間に撮られた写真の自分。そのギャップに「え、この人誰?」って声が出そうになる。記憶力も頼りなくなってきて、こまめにメモしても(これ何のメモなんだっけ??)と思い出せないこともしばしば。
せめて体調や見た目を整えようと、歩く時間を意識して増やしたり、ストレッチや筋トレをしてみたり、スキンケアもできるだけ丁寧に。いろんな方法を試して自分なりにいいコンディションをキープするために頑張る。
いろんな手をつくしても効果はいまひとつ。かといって手を止めたらもっと見てられない状態になるし。
ちょっとの努力で劇的変化は望んではいけない年代に入ったのかなぁと思うと、自分の老いという現実がじんわりと染みてきて、なんとも言えない寂しさを感じてしまうのです。
定数と変数の話。
SNSを見ていたときに、テレビ番組『日曜日の初耳学』の切り抜き動画が流れてきました。ちょっと気になって、後日フルバージョンを視聴。
その中で出てきた印象的な言葉が、「定数」と「変数」でした。この定数と変数、数学用語なんですが…「えっ、数学?」と身がまえた人、大丈夫。私も数学は苦手ですが、この話は不思議とスッと心に入ってきたんです。
- 定数=自分ではどうしようもできないこと
- 変数=自分でどうにかしなければいけないこと
ふと思ったんですが、老いなんてまさに定数そのものじゃないですか。どんなに必死になったところで、老いは誰にも止められない。
でも老いをどう受け止めるか、どう向き合っていくかという部分はどうにかできる余地があるなと気づいたんです。
私べつに老いにあらがってないし、無理せずありのままよと思ってたんですが、白髪染めは長年キッチリ毎月続けていたし、一時期怪しげなサプリやヘアケアグッズに手を出していた(何なら自作していた)ので、十分あらがってるじゃん、とハッとさせられました。もちろん結果は撃沈ですよ。
こんなふうにどうしようもできないことに力を注いでいた経験、あなたもないですか?
老いという定数にこれ以上消耗しない
数学をやってこなかった人は、定数を必死に動かそうとする
思ったよりアンチエイジングしていたことに打ちのめされていた私に、トドメの林先生のこの言葉は刺さりましたね。(林先生は国語が専門ですが、数学も得意)

私たちが本当に力を注ぐべきなのは、定数(=どうにもできないこと)ではなく、変数(=自分の力で変えられること)。
老いはどうしようもできないって頭では分かっていても、気持ちが追いつかないことってあるじゃないですか。
「やっぱり諦めきれない」「ちょっとでも逆らいたい」と心のどこかに残ってしまうのも無理はありません。頑張っているのにムダだからとバッサリいかれると、ムッとするもんね。
でもそれって自然なこと。だって長年自分の努力で変えられると思って生きてきたんだから。実際結果として表に出ることが多かったわけで。
だから急に「はい、受け入れます」なんてできるわけがない。40代でももがくのは悪いことじゃないと思うんです。
でももがくことで自分を苦しくさせているなら、ちょっと立ち止まって変えられる部分に目を向けてみてもいいかも。心が消耗しないところに自分のエネルギーをシフトしていく感じです。
40代からは変えられること・変えられないことを見分ける
変えられることに目を向けると意外と数が多いことに気がつく
年齢を重ねるにつれ、「これってもうどうしようもないんだな」と感じる場面が増えてきました。それと同時にどうにかできそうなことに目を向けてみると、意外とたくさんあることにも気づかされます。
たとえば老いのサインとして多くの人が直面する白髪。黒髪に完全に戻すのはなかなか難しい≒定数(変えられないこと)ですね。
でも白髪をどう扱うかは、あなたが決められる変数です。(自分次第で変えられる)
- 染めずにそのままで
- おしゃれ染めでぼかした感じに
- 完全に染めて、しっかり隠す
- 明るめカラーで、白髪を目立たせないようにする
私が思いつくだけでこれだけあります。人によっては、もっといろんな工夫やスタイルを持っているはずです。
数学的な考え方って基本答えは1つだけですが、答えまでの解き方は1つじゃないことがよくあります。
老いとの向き合い方もこれと似てますね。
もしかしたら今後白髪も黒髪になって生えてくることがあるかもしれません。でもその低い可能性にいつまでもすがるより、他の方法に目を向けた方が、老いとの向き合い方にもっと幅が出るんじゃないかなと思うんです。
「引き算」もできる40代に
アンチエイジングしているとどうしても「足し算」になります。見た目の老いって基本減っていくことだから。
- 肌のアラを隠すためにファンデやコンシーラーの重ね塗り
- 白髪をしっかり隠そうと暗めにカラーリング
そうやって頑張ることが、かえって老け見えを手助けしていることにもなりかねない。
私も白髪を隠すのは暗い色じゃないとカバーできないと思い込んでいたからわかるんです。もう少し明るめのカラーの方が自然になじんで、年相応に見えることだってあるのに。
でも良かれと思ってやってきた習慣って、なかなかやめられないものですよね。あえて手をゆるめるほうがかえっていいって、意外と自分からは思いつかなかったりします。
40代からはいったん立ち止まって「引き算」できるところはないかな?って考えるクセをつけたいですね。
まとめ
老いは定数。自分にはどうしようもできないことです。
でもそれにどう向き合うかという気持ちは、自分次第で変えていける=変数
40代からは足し算ばかりの若さを取り戻すより、引き算して今の自分を心地よく整えることができるようなバランス感覚を身につけたいですね。

老いを受け入れるってなにも、若さのステージから降りることじゃない。むしろ次のステージに昇っていくんだと考えれば、むやみにメンタルを消耗することは減っていくはず。
20代30代と真正面から張り合う40代よりも、違うベクトルから若い人と勝負できる40代のほうがずっと魅力があるように。
変えられるところを少しずつ動かしていけば、これが回りまわって、マイルドに老いを受け入れられる状態に近づくのではないかなと思っています。
(数学用語ちょっと多めでしたね!笑)